あの夏を取り戻さないか?~地球温暖化と、子どもたちの未来の夏のために~
今年も暑すぎる夏がやってきた
「昔の夏って、こんなに暑かったっけ?」
そう感じている方、多いのではないでしょうか。実際に、日本の夏の気温は年々上昇しています。環境省によると、日本の平均気温はこの100年で約1.3℃上昇。特に直近の数十年で、そのペースが加速しているのです。
例を挙げると、東京都心の猛暑日(35℃以上)は、1980年代は年平均1日以下でしたが、近年は10日を超える年が当たり前となっています。
2023年には東京都心で猛暑日が22日、熊谷市では35日と、かつての“特別な暑さ”が“当たり前の暑さ”になりつつあります。
「あの夏」が遠ざかっていく
私たち親世代が子どものころの夏を思い出してください。
・夏休み、セミの声を聞きながら外で鬼ごっこ
・プールに行った帰り道にアイスを食べる
・扇風機とスイカで昼寝した畳の部屋
・夏のお祭り
・午前中に部活が終わり、その帰り道
そんな夏の思い出は、私たちの心に深く刻まれています。
でも今、私たちの子どもたちは――
「外は危ないからやめよう」
「熱中症アラートが出てるから室内で遊ぼう」
「公園に日陰がないから行きたくない」
そう言って、涼しい部屋でスマホやYouTubeを見ることが“夏の日常”になってしまっているのです。
スマホやゲームが思い出になりますか?
地球温暖化は、子どもたちの「思い出」すら奪う
地球温暖化の影響で、単に暑くなっただけではありません。
- 熱中症搬送者数は年間10万人を超える年も
- 幼稚園や小学校のプール授業が中止
- 外遊びや遠足の熱中症リスクが増加
- 集中豪雨や台風の巨大化によるイベント中止や被災
こうした変化は、子どもたちの「経験できること」そのものを制限してしまっています。
あの夏を子どもたちに手渡したい。
そのためには、まず私たち自身が地球温暖化に向き合う必要があります。
まずは一人一人できることを。そして最新技術にお金を集めましょう。
それが、自分の子どもたち、そして未来の孫たちに「あの夏」を残すことにつながります。
子どもたちに、最高の夏を残すために
私たちの記憶にある「キラキラした夏」。
それは、自然と遊び、汗をかき、心も体も大きく成長できた時間でした。
子どもたちにも、そんな夏を体験してほしい。
だからこそ、私たちはもう一度、地球にやさしい暮らしを選び、環境と向き合う必要があるのです。
――未来のために、今、私たちができることから始めましょう。