子供に投資をどのように教えるか
子供へのお金の教育というと、「お小遣いをあげて、使い道を管理させる」「貯金をさせる」という方法が一般的ではないでしょうか。
それはどちらもお金を減らしています。
子供がお金を使うのは基本的に「浪費」です。
「貯金」も実質的にはお金が減っています。昔100万円で買えたものは今100万円で買えますか?
銀行に預けても利息はほとんど増えません。その一方で物価は上がり続けています。
子供にとって「お金=ただ貯めるもの、使うもの」という発想しかなければ、将来の可能性を大きく狭めてしまいます。
そこで必要なのが お金が、働いてその対価としてもらえるもの、という考えを排除し、「投資的な考え方」 を教えることです。
投資とは何か?
投資というと株や不動産をイメージしがちですが、本質はもっとシンプルです。
「今のお金や時間、労力を将来のリターンにつなげること」 これが投資です。
重要なのは、「お金=労働の対価」だけではないと気づかせること。
労働して給料をもらう以外にも、お金や知識、体験を“働かせる”方法があると理解できれば、子供の視野は大きく広がります。
子供に投資を体験させる方法
子供に投資を体験させる方法と思いついたのでいくつか紹介します。
勉強系投資
何かについてのテストを行います。点数に応じて、お小遣いをあげる事にします。
一緒に本屋に行って、本を買うお金を貸すけどこのテストに挑戦する?というような問いかけをします。
子供と本屋に行って、子供がそのテストに必要だと思った本を買います。この時、お金は貸します。いつまでにいくらで返してね。といった感じです。お小遣いで買えればそれでもいいです。
- 投資:ドリル代や勉強の時間
- リターン:報酬
「お金や時間をかけるとリターンが返ってくる」ことを体感できます。勉強もできるので一石二鳥。
学校で教えていないことのテストをすればドリルは必要だと思います。インターネットをどう規制するかです。
体力系投資
縄跳びで二重跳びがの回数に応じて、お小遣いをあげる事にします。今度縄跳び買いに行くけど挑戦する?といった問いかけをします。飛びやすそうな縄跳びを選ばせたり、何が飛びやすい縄跳びなのか、値段はどうなのかということを考えさせます。それこそ靴とかを買ってもいい事にします。
- 投資:体力づくりの努力、縄跳びなど
- リターン:記録の伸び、報酬、自信
ここでいい縄跳びを買うかなど、いくらかけていくらもらうのかを考えさせます。身体も動かすので一石二鳥です。
トマト栽培投資
子供が育てたトマトを1つにつき〇〇円で買い取る事にします。
プランターや土、肥料やトマトの苗、育て方の本(インターネットや詳しい人に聞くとかでもいい)など、買いに行くけど挑戦する?といった問いかけをします。
どのくらいの大きさのプランターでどのくらいの苗、土はどのくらいなどを決めさせ、買います。この時お金は貸します。
育てさせます。「〇〇円で水をあげておくよ」。とかしてもいいかもしれません。
- 投資:元手(プランター代・知識・労力)
- リターン:収穫物と買い取り報酬
→ 借入・元手・利益という投資の仕組みを自然に学べます。
投資教育で伝えたいこと
子供に投資を教える目的は、単にお金を増やすテクニックを学ばせることではありません。
- 「お金はただ使うものではなく、働かせるもの」
- 「時間や体力、努力も投資になる」
- 「先に苦労して、後から大きなリターンを得る」
こうした考え方を身につけることが、将来の生き方に直結します。
まとめ
これからの時代、貯金や労働だけに頼る考え方では、お金の価値が減ってしまいます。
子供に必要なのは、「投資的な視点」で物事を考える力です。
ドリルや運動、トマト栽培など、身近な題材を使えば、投資を自然に体験できます。
親子で一緒に楽しみながら、「投資とは未来への選択」であることを伝えていきましょう。