増える子供の発達障害 ASD(自閉スペクトラム症)の原因と対策
最近、「発達障害」という言葉をよく耳にするようになりました。ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)など、診断を受ける子どもたちが年々増えています。
「うちの子、ちょっと落ち着きがないかも…」「こだわりが強すぎて困っている」という親御さんも多いのではないでしょうか。
ASD(自閉スペクトラム症)とは
「自閉症」や「アスペルガー症候群」などを含む発達障害のひとつで、社会的な関わりやコミュニケーション、行動のパターンに特徴が見られる状態を指します。
対人関係・コミュニケーションの難しさ
- 表情や言葉の裏にある気持ちを読み取るのが苦手(空気が読めないと言われやすい)
- 目を合わせて話すことが苦手
- 人と関わるよりも一人遊びを好む
- 冗談や皮肉を文字通りに受け取る
こだわりや習慣への強い執着
- 同じ順番やルールに固執する(予定が変わると混乱)
- 同じ遊びや話題を繰り返す
- 特定の分野に強い興味を持ち、非常に詳しい
感覚の過敏・鈍感
- 音や光、触覚に敏感
コミュニケーションでは、非言語情報の処理がうまくできず、空気が読めない、相手の行動を予測できない。言葉の裏にある真意がわからない。
こだわりがとにかく強い。
人の話より、周りの音が頭に入るなど。
原因と対策
現在、ASDの明確な原因は解明されていませんが、「遺伝要因」と「環境要因」があるとされています。
環境要因は対策のできる可能性があります。
「遺伝要因」はそのまま遺伝が大きく関わっていると考えられています。
「環境要因」としては
妊娠中のウイルス感染や母体の栄養不足
乳幼児期の特定の栄養不足
具体的に
鉄分・亜鉛:不足すると注意力や記憶力が低下しやすい
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):神経の伝達に重要
ビタミンB群:神経系の安定に必要
マグネシウム:神経の興奮を抑える
また、腸内環境を整えると症状が改善するという話もあります。
親としてどのように接するか
ASDは「治す病気」ではなく、「その子に合った関わり方を見つけること」が大切です。
「違い」を受け入れる
- 周りの子と比べすぎず、「この子にはこの子のペースがある」と理解することが出発点です。
得意を伸ばす
- ASDの子は「一つのことを深掘りする力」や「記憶力」「空間認知」が優れていることも多いです。
- 苦手を克服するより、得意を活かせる環境を探すことが自信につながります。
特に親として、「発達障害である子供」を受け入れるというのが一番難しいと思います。
なんでこの子は「普通じゃないんだ!」とか思わないように。
そもそも「普通の子」とは何なのでしょうか。
まとめ
子供だけでなく大人になってから発達障害に気づく人もいるでしょう。
人が生きていく上で、コミュニケーションはかなり大事です。
生きにくい人というのをなるべく減らすために、早期の対策、環境が整えていきたいですね。